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5月, 2012の投稿を表示しています

塩析効果(salting-out effect)

塩析効果(salting-out effect)  塩析とは、水溶液に電解質(塩)を大量に加えて物質を析出させることである。 タンパク質やコロイド粒子の析出によく利用される方法.本稿で言う「塩析効果」とは塩析の手法を高分子の不溶化(溶解度低下)に応用したもので、塩の添加により、高分子を水和している水分子が引き抜かれてしまう結果、高分子の溶解度が低下する。

アドピアランス(adherence)

アドピアランス(adherence)  アドビアランスとは、患者が積極的に治療方針の決定に参加し、その決定に従って治療を受けることを意味する。従来、医療者は「医療者の指示に患者がどの程度従うか」というコンプライアンス概念のもと患者を評価してきた。患者自身の治療への積極的な参加(執着心:adherence)が治療成功の鍵であるとの考え、つまり「患者は治療に従順であるべき」という患者像から脱するアドビアランス概念が生まれた。このアドビアランスを規定するものは治療内容、患者側因子、医療者側因子、患者・医療者の相互関係という点でコンプライアンスとは大きく異なる。 日本薬学会薬学用語解説より参照

短下肢装具(AFO:ankle-foot orthosis)

AFOとは、ankle-foot orthosis の略で、日本語では短下肢装具と訳されています。 短下肢装具とは、装具療法で処方される装具の一つで、下腿部から足部まで装着するものを指し ます。装具は一般的に、身体の一部を外部から支え、運動機能の向上や疼痛の軽減を図るもので、関節の保持、変形の矯正および予防、 機能の代行、歩行の介助、免荷、機能 の再教育などを目的に用いられます。 とくに AFO の使用目的としては、 足関節と足部に対する変形の矯正・予 防、病的組織の保護、立位・歩行など の失われた機能の補助が挙げられま す。そのため AFO は、脳血管障害・ 頭部外傷・脳性麻痺・脊髄損傷・末梢神経障害などによって生じた麻痺など に処方されることが多く、また下腿骨骨折などの外傷にも免荷のために処方されることがあります。  AFO は大きく分けると、 金属支柱のものとプラスチック製のものがあります。またプラスチック製のものには、プラスチック一体型と足継手のあるものがあり、さまざまな形状のものや継手が考案されています。これらのなかか ら、足関節可動域・筋力・麻痺・痙縮・疼痛など の症状や障害、AFO を使用する環境、患者のニ ードに応じて、適切な AFO を選択する必要があります。

PEG:内視鏡を用いて胃瘻を造設する手術法

PEG:内視鏡を用いて胃瘻を造設する手術法 1979 年にGaudererと Ponsky によって報告されました。胃瘻造設法としては、ほかに X 線透視下経皮的胃瘻造設術、 超音波下胃瘻造設術、 腹腔鏡的胃瘻造設術、開腹胃瘻造設術があります が、手技が簡便で患者への負担が少なく、経済性 が高いことから、現段階では PEG が胃瘻造設法 の第一選択とされています。また、胃瘻そのもの をPEGと呼称することもあります。そもそも胃瘻とは、胃から体外へ通じる瘻孔の 総称です。また胃瘻造設術とは、消化管機能が保たれているのにもかかわらず経口摂取が困難で、 長期間の経腸栄養(通常 4 週間以上)が必要な方 に対して行われる「胃に人工の口(胃瘻)をつくる」手術のことです。なお、経腸栄養を行う期間 が 4 週間以内の場合には、非侵襲的で留置が容易な経鼻胃管法が選択されます。  PEG の適応は、脳血管障害や神経筋疾患などによる摂食・嚥下障害、繰り返す誤嚥性肺炎、クローン病などの長期経腸栄養を必要とする炎症性腸疾患などが挙げられます。また腸閉塞に伴う減圧目的で行われることもあります。 PEG の絶対的禁忌は、内視鏡検査が禁忌な症 例、咽頭・食道狭窄のため内視鏡通過が困難な症例、胃前壁を腹壁に近接できない症例、補正困難 な出血傾向、減圧目的での造設以外の消化管閉塞 が挙げられます。 PEG の造設手技としては、Pull 法、Push 法、 Introducer法があります。また胃瘻カテーテル の種類は、胃内の形状からバンパー型とバルーン型、外部の形状からチューブ型とボタン 型に分かれます。造設手技やカテーテル の種類にはそれぞれの長所・短所があるため、症例によって選択する必要があります。

失語症の治療と対応法

失語症の治療  失語症の治療は言語聴覚士(Speech Therapist:ST)が担当します。 患者ざんとお会いして私たちSTが最初に行うことは、使えるコミュニケーション手段を探すことです。 人が生きていくうえでt家族や周りの人と意思を伝え合うことがとても大切だと考えるからです。 ことば以外にも、うなづき、首振りやジェスチャー、描画など、伝える手段はたくざんあります。 コミュニケーション手段を見つけたうえで、詳しい検査を実施してタイプと重症度を評価し、症状に応じた訓練を組み立てていきます。 注意深くt繰り返しことばを聞いてもらう練習や、聴覚や視覚刺激を用いてことばを思い出しやすくする練習など、さまざまな訓練を行います。 練習することばの順序やヒントの出し方が非常に重要で、専門的な知識と技術が必要です。 むやみにことばを言わせようとすることは話す意欲を失わせ、逆効果ですのでおすすめできません。 失語症の方とのコミュニケーションのコツ 「聞いて理解することが難しいとき」 短い文でゆっくり話す ジェスチャーや絵を使う 漢字単語を書いて示す 「うまく話せないとき」 ことばが出るまで10秒程度待つ 「はい」「いいえ」で答えられる質問をする 身振りや指さしを促す 言いたいことを推測する 失語症の方に対する誤った対応 大声で話しかける(耳は聞こえています) 「り,ん,ご,た,べる?」など区切って話す。(不自然な抑揚はかえって聞き取りづらくなります) 言えないことを仮名で書かせようとする 文字盤を用意して「これで話して」と促す 言いたいことが想像できるのに,わざと言わせようとする 子ども扱いをする 言い誤りを修正する The Journal of Dental Hygnieseより参照

失語症の症状

失語症の症状 ことばには、「聞く」「話す」「読む」「書く」の4つの側面があります。  失語症では、重症度の差はあれ、4つの側面すべてが障害ざれます。  「聞く」ことが障害ざれると、耳は聞こえているのに聞こえたことばの意味が理解できない、違うことばに聞き誤るということが起こります。 重度の方では、「口を開けてくだざい」という簡単な文も理解できないことがあります。 しかし、知能の障害ではないので、身振りや絵で示せば理解ができます。 「話す」ことの障害では、「時計」と言おうとしているのに「ハサミ」や「といけ」と言い誤ってしまう錯誤や、「足」や「水」といったよく使う単語が思い出せない喚語困難などが典型的な症状として現れます。  「読む」「書く」の文字言語の障害は「聞く」「話す」と同様に障害ざれますがr漢字は比較的やざしくt仮名は難しいのが特徴的です。  The Journal of Dental Hygnieneより参照

失語症とは

失語症とは  失語症は、考えていることを「ことば」という記号に変えること(話す・書く)と、「ことば」という記号を解読すること(聞く・読む)が困難になる障害です。 脳梗塞、脳出血、頭部外傷や脳腫瘍によって、大脳の「言語中枢」とよばれる部分がダメージを受けることで起こります。 脳の損傷以外、たとえば精神的なショックやうつなどで失語症になることはありません。 認知症や、舌や口唇の麻痺で起こる構音障害とも異なります。 言語中枢は、右利きの方の 95 % 、左利きの方の 70 %程度つまりほとんどの方は左の大脳半球に あることが知られています。 手足の麻痺は大脳の損傷と反対の側に出ますから、失語症の多くは身 体の右側の麻痺を伴っていることになります。

クオリティー・オブ・ライフの向上を目指した口腔ケア

クオリティー・オブ・ライフの向上を目指した口腔ケア 人間が社会の中で自分らしく生活をしていくとき、口腔の機能(食物を食べる、呼吸をする、話をする、感情を表現するなどの働き)の維持・向上をはかる口腔ケアは欠かすことのできない基本的ケアであり、口腔ケアそれ自体が日常生活行動の質を高める、重要なリハビリテーションの一つです。

口腔ケアは誤嚥性肺炎の予防

口腔ケアは誤嚥性肺炎の予防 口腔ケアは死に至る急性疾患である高齢者の肺炎を効果的に予防するといわれています。 特別養護老人ホーム入所者を対象とした研究において、徹底した口腔ケアを行うことで、咽頭細菌を減少させることが可能であると示し、口腔ケアを行うことで肺炎リスクを低下させることができたとの報告があります。

摂食・嚥下障害を理解するポイント

摂食・嚥下障害を理解するポイント 摂食・嚥下障害=誤嚥ではない 誤嚥=禁食ではない 誤嚥=肺炎の発症ではない むせない=安心ではない 誤嚥=経鼻経管栄養ではない 気管切開=安心ではない 摂食・嚥下障害だけが障害である患者は少ない

誤嚥性肺炎

誤嚥性肺炎 液体や固形物が、気道内に入って起こる呼吸器疾患です。 気道の抵抗力が低下している状態では、細菌汚染された物質を誤嚥することで誤嚥性肺炎を起こします。 また、強酸や強アルカリを誤嚥することで出血性炎症を主徴とする刺激性障害を来たし肺炎の症状が発生します。 その場合まず全身状態の安定を最優先します。 次に、経管栄養や食事の形態、食事中・食後の姿勢、摂食・嚥下訓練について検討します。

口腔乾燥症

口腔乾燥症 唾液分泌能の低下、脱水、薬剤の副作用、シェーグレン症候群などの全身疾患、放射線療法、鼻疾患や意識障害などによる口呼吸、心因性のものなどがあります。 口腔乾燥症は原因の特定が難しく、原因がわかっても、唾液分泌機能を改善する事は困難といわれています。まず脱水を疑い、水分を十分に補給して下さい。 次に多くの薬剤が口腔乾燥を引き起こす副作用をもっているので、薬剤について検討します。 他口腔ケアを行うとブラッシングによる刺激で、唾液の分泌量の増加が期待できます。 また、唾液腺(耳下腺、顎下腺)周囲のマッサージも有効です。 人工唾液(水やお茶で代用可)を噴霧して口腔内の湿潤化をはかり、マスクをして乾燥を防ぐ方法もあります。 経口摂取していない場合は、摂食訓練を開始すると改善が期待できます。

経管栄養の方への口腔ケアの考え方

経管栄養の方への口腔ケアの考え方 経管栄養を受けている方に対しては?  ・食事を口からしなくても口腔ケアは必要。むしろ、自浄作用が低下するなどし汚れやすい。  ・嘔吐することがあるので栄養注入後一時間は避ける。  ・ケア中に管が抜けないよう注意する。日常的にケアを行う場合でも基本である。  ・吸引の技術を習得しておく。(各職種により行なっても良い条件が違うので確認が必要)

全介助の方への口腔ケア

全介助の方への口腔ケア ケアの姿勢と準備 ①疲れないように、手早く行えるように使用する用具を事前に揃えておく。 ②座位が取れない場合は、背中の下に枕を置いて、上体が30度起きるようにする(誤嚥や嘔吐の予防になる)。 ③意識障害等で、どうしても体を起こせない場合は横に向けてケアをする。(案外難しい) ケアの実際 ①吸引器を使用するなど誤嚥対策をとれば、歯ブラシで清掃できる。 ②危険性が高い場合は口腔清掃にする。 ③巻綿子などで清掃するが、舌の清掃は歯ブラシを寝かせて行う。 ④巻綿子をイソジン液や洗口剤に浸して清拭する場合は、後でよく拭きとっておく。 ⑤無歯顎の人の口腔粘膜清掃は、有歯顎者同様に実施するが、粘膜の状態にあった歯ブラシで様子をみながら進める。

体幹に対するストレッチングの考え方

体幹に対するストレッチングの考え方 体幹に対するストレッチングは、可動域改善、疹痛軽減、筋緊張抑制を主目的として実施されます。 それぞれの原因となっている要素に対して適切なアプローチがなされた時、その目的達成度から改善程度が判断されるべきであり、決して手技の達成度から判断してはいけません。 つまり、ストレッチングという手技自体が誰にでも、どのよ うな対象者にでも簡単に実施可能であるというプラスの特徴を理解した上で、常にその目的達成度を自問自答しながら実践していく姿勢が理学療法士にとっては大切です。 体幹という要素が生活における多くの動作に大きく影響しています。 機能的な目的に対する効果、効き目が、対象者の生活という能力・活動的な目的の達成度にど う繋がっているか、それを常に検討することを体幹に対するアプローチをしていくことが大切です 。

ADL(Activities of Daily Living):日常生活動作

ADL(Activities of Daily Living):日常生活動作 ADL(Activities of Daily Living):日常生活動作とは、個人が毎日の生活を送るうえで基本的に必要な動作のことです。 食事摂取・排泄・更衣・整容・入浴・移動などの、病院や施設などの保護された環境下で、1 人の人 間が独立して生活するために行う基本的な、しかも誰もが共通に毎日繰り返し行う一連の動作を指しています。 ADL はリハビリテーション医学において、中心的な課題の一つとなります。 そのため、リハビリテーションを施行する過程や、ゴールの設定にあたって、つねに ADL を評価・記録する必要があります。 その目的には、以下のことが挙げられます。 ①今の生活がどの程度自立しているか。どの程度介護が必要かを確認する。 ②どの動作にアプローチする必要があるかを考える。 ③リハビリテーションにおける治療計画を立案する。 ④治療効果を判定する。 ⑤予後予測する。 ⑥他施設との情報交換を行う。 など。 ADLの評価法はさまざまなものがありますが、 国内で広く用いられているのは、FIM や、BarthelIndex が挙げられます。 ADL が保護された環境下での基本的な動作であるのに対して、一人暮らしのために必要な動作群のことは、IADL(InstrumentalADL; 手段的日常生活動作)または APDL(Activities paralleltodailyliving;日常生活関連動作)と言います。

下垂足

下垂足 下垂足とは、足および足関節の背屈力が低下す ることで、足部が下垂する状態の総称です。おもに、前脛骨筋や長・短腓骨筋の機能障害で生じま す。  下垂足を生じると、歩行時、足を前方に踏み出す際につま先 が床に接地しないよう、下垂足のある足を高く挙 げる歩容(鶏歩;steppagegait)になるのが特徴です。鶏歩になると歩行が不安定になり、下垂した足が床や段差にひっかかるので、転倒しやす くなります。そのため、下垂足のある患者の歩行には注意が必要です。 下垂足の原因としては、足関節背屈筋群の損傷や、筋性疾患、末梢神経障害、脊髄性疾患、脳性疾患などがあります 。

ヘルツ hertz(Hz)

ヘルツ hertz(Hz) 振動数又は周波数の単位記号で,単位時間1秒あたりの周波数を示す。単位記号は,Hz。 備考 1 9 6 0 年,国際度量衡会議で決められた統一単位記号。 サイクル/秒(cps)は旧称

日清オイリオグループ、素早くエネルギー補給できる高齢者向け食品「エネプリ ン」を発売

日清オイリオグループ、素早くエネルギー補給できる高齢者向け食品「エネプリン」を発売 すばやくエネルギー補給ができる高齢者向け食品 「エネプリン」3種類を新発売  日清オイリオグループ株式会社(社長:今村隆郎(※))は、高齢者向けの食品や介護対応食品の開発・販売を強化しております。  ※社長名の正式表記は添付の関連資料を参照  このたび、高齢者向けの食品として、エネルギーになりやすいという特長のあるMCT(中鎖脂肪酸油)を6g配合させた「エネプリン いちご味」「エネプリン かぼちゃ味」「エネプリン マンゴー味」を発売いたします。  ●商品名:「エネプリン いちご味」「エネプリン かぼちゃ味」「エネプリン マンゴー味」  ●内容量:40g  ●容器  :プラスチックカップ  ●入数  :18入  ●希望小売価格:231円/個(税込)  ●賞味期限:1年  ●発売日:2012年6月5日(火)  ●販売地域:全国  ●販売ルート:病院、病院の売店、各種介護施設、介護食取扱いの通信販売 ●開発の背景  高齢者になると、食が細くなったり、噛む力・飲み込む力が弱くなったりして十分な栄養が摂れなくなる方がいらっしゃいます。このような方には、補食タイプの食品を使うケースが多いのですが、これらは糖質やたんぱく質でエネルギーをアップさせたものが多数を占めます。しかし、糖質やたんぱく質の摂取に制限のある方や甘いものの苦手な方などからは、糖質やたんぱく質以外でエネルギー補給のできる食品が求められておりました。  また、当社は長年にわたり、食べた後エネルギーになりやすいMCT(中鎖脂肪酸油)の機能性を研究しておりますが、その成果の1つとして、2010年に低栄養状態の高齢者の方がMCTを6g摂取した時の有用性に関するエビデンスを取得しています。加えて、当社の独自技術で開発した「日清MCT C10R(シーテンアール)」を使用することで、製品1食でMCTを6g摂取することができるようになりました。  これらの背景により、高齢者向けのエネルギー補給用プリン「エネプリン」の商品化に至りました。 ●商品特長  1)MCT(中鎖脂肪酸油)が6gも入ったエネルギー補給用プリン。  2)当社の独自技術で開発した「日清MCT C10R(シーテンアール...

波  wave 媒質中のどの点においても時間の関数であるとともに,ある 時刻におけるある点では,その点の空間座標の関数であるように媒質中をある定められた速度で伝搬するじょう乱。 2 3 ― 0 1

BDR指標

BDR指標 1993年に「寝たきり者の口腔衛生指導マニュアル作成委員会」が口腔清掃の自立度判定基準として作成した。 「歯磨き(brushing),義歯着脱(denture wearing),うがい(mouth rinsing)」の3項目と,歯磨きの状況(功緻度,自発性,習慣性)について「自立,一部介助,全介助」 の3段階と介護困難の有無の評価をするもの。 BDR指標は口腔保健ケア実施の程度の目安となるもの で,これとその他の判定方法とを併用して用いることで,寝たきりの老年者のそれぞれのレベルに応じた口腔保健 ケアの指導や支援により細かく対応することができる。

外舌筋

外舌筋 舌の大まかな運動を行い、舌の外に起始し、舌の内に停止する筋 ・舌骨舌筋 ・オトガイ舌筋 ・茎突舌筋 舌骨舌筋 起始:舌骨の大角 停止:舌の外側部 作用:舌を下方へ引く 茎突舌筋 起始:茎状突起 停止:舌の外側部 作用:舌を後方へ引き、舌背を持ち上げる オトガイ舌筋 起始:オトガイ棘 停止:舌全体に分散 作用: ①舌の中心部を下方へ引く ②舌尖を前方へ突き出す

咀嚼筋

咀嚼筋 • 咬 筋 • 側頭筋 • 内側翼突筋 • 外側翼突筋 ⇩ 下顎骨に停止 ⇩ 下顎骨の前進・後退・側方運動 ⇩ 閉口・開口・臼磨に関与する 咬 筋 起始:浅部 頬骨弓の前2/3 深部 頬骨弓の後1/3 停止:咬筋粗面 作用:下顎の挙上 側頭筋 起始:側頭骨の側頭面 側頭筋膜 停止:筋突起 作用:下顎の挙上 (前方・中間部) 下顎の後退 (後方部) 内側翼突筋 起始:蝶形骨翼状突起の翼突窩 停止:翼突筋粗面 作用:下顎の挙上 (両側作用時) 下顎の反対側への移動 (片側作用時) 外側翼突筋 起始:上頭→蝶形骨側頭下稜 蝶形骨大翼の側頭下面 下頭→蝶形骨翼状突起の外側板 上顎結節 停止:上頭→翼突筋窩 下頭→顎関節包 関節円板 作用:前方移動(両側作用時) 反対側への移動(片側作用時) 下顎の挙上(噛締め時)

ゲルストマン症候群

ゲルストマン症候群 失書、失算、手指失認、左右弁別障害 よりなる症候群。 優位半球(通常は左大脳半球)頭頂葉の側頭葉境界に近い角回および縁上回という部分の病変と関係していることが多い。 失書 手や腕の運動障害がなく、知能や精神の異常もないのに字が書けなくなる症状。 失算 簡単な数の操作や計算ができなくなり、数概念を操作する複雑な応用課題が解けなくなる症状。 手指失認 指の識別や、命令による指の選択が正しくできない症状。 左右弁別障害 左-右の概念を理解したり操作できない症状。

嚥下に関する反射

嚥下に関する反射 嚥下反射(swallowing reflex ) 咽頭部に水分・食物が入った時に、求心性刺激が舌咽刺激・迷走神経知覚枝を介し、脳幹の嚥下中枢に、閾値を超える刺激が入力されるとプログラム化されている嚥下パターンが出力される反射のこと。 咽頭反射(pharyngeal reflex) 綿棒で咽頭後壁を強くこすった際に軟口蓋が挙上する反射のこと。 咽頭反射がないより、あるほうが嚥下機能は良好という情報もある。 絞扼反射:催吐反射(gag reflex) 舌根部・咽頭粘膜に触れると咽頭絞扼(閉鎖)、軟口蓋挙上、舌根部の後退が起こる反射のこと。 軽い嘔気を伴うことがある。 嘔吐反射(emetic reflex) 延髄の嘔吐中枢の興奮によっておこる。舌根部や咽頭に強い刺激が入力されると、主に咽頭神経を介した求心性の入力が嘔吐中枢を興奮される。 横隔膜や腹壁が収縮→腹腔内圧を上昇と同時に噴門部や食道の弛緩、声門閉鎖→胃内容物の吐出 といった一連の出力の反射のこと。 口蓋反射(soft palate reflex) 左右の前口蓋弓をそれぞれ別に、擦った際、刺激した側の軟口蓋が挙上する反射のこと。 仮性球麻痺では消失。

ブルンストロームステージ(Brunnstrom stage:Brs)

ブルンストロームステージ(Brunnstrom stage:Brs) はブルンストローム・リカバリー・ステージ (Brunnstrom recovery stage)ともよばれています。 スウェーデンのシグネ・ブルンストローム(Signe Brunnstrom)により考案された評価法です。 脳卒中の運動麻痺の回復過程を順序により判断するために考案され、尺度としては順序尺度として用いられています。日本で多用されます。 麻痺の程度は 1 ~ 6 の 6 段階で表され、ローマ数字で表記されます。 Stage Ⅰ=弛緩性麻痺(完全麻痺) 筋肉がダラッと緩んでしまっている状態で、自分ではまったく動かせず(随意的に動かすことはできない)、脳卒中発症早期に見られる。 Stage Ⅱ=連合反応の出現 連合反応が誘発され、体の一部を強く働かせると、他の麻痺した部位まで筋収縮や運動が起こる。例として、「あくび」や「くしゃみ」をしたとたん、上肢では腕や指が曲がり、下肢では足がピンとまっすぐに伸びる。 Stage Ⅲ=共同運動パターンの出現 共同運動では、個々の筋肉だけを動かそうとしても、付随するほかの筋肉までいっしょになって動いてしまう(一定の運動パターン以外の運動ができない)。共同運動には、屈筋共同運動(足や手が全体的に屈曲方向に曲がってしまう)と伸筋共同運動(足や手が全体的に伸びてしまう)2 種類の運動パターンがある。 Stage Ⅳ=分離運動の出現 共同運動のように全体的に動いてしまうのに対して、それぞれの関節が少し分離して動くようになる。 Stage Ⅴ=分離運動の進行 共同運動・痙性の出現が弱くなり、より多くの運動(分離運動)が可能になる。 Stage Ⅵ=さらに分離が進み正常に近づく 共同運動・痙性の影響がほとんどなくなり、運動の協調性や速度も正常化し、個々の関節が自由となる。しかし、その動きは少しぎこちない。

健康食「ヘルシーおかず」配送へ

健康食「ヘルシーおかず」配送へ 帯広近郊の世帯に夕食を宅配する「コープ協同サービス」(帯広市西18南1、倉持泰子代表)は7日、カロリーや塩分を制限した健康食「ヘルシーおかずセット」(1食630円)の配送希望者の登録を開始する。ご飯や汁物を抜き、既存の高齢者向け宅配メニュー(同850円)より安価なのが特徴。高血圧や糖尿病などで食事制限がある人や、多忙で生活習慣が乱れている人などを対象に21日から配達する。 配達時間は月−土曜日午後3時〜同5時半(時間指定はできない)。おかずセットは日替わりで、350キロカロリーに抑え、一般と減塩の2種類から選べる。塩分量は一般が2・5〜3・0グラムで、減塩タイプは2・0〜2・5グラム。特注の容器を使用し、夏の高温や冬の低温下でも食品の劣化を避ける工夫もしている。 配送は登録制で、週1回からの定期宅配のほか、希望日のみの利用もできる。対象地域は帯広全域と音更、芽室、幕別町札内の一部。申し込むと管理栄養士が自宅を訪問し、健康状況を把握した上で登録・配達する。事前にチケット(10枚つづり1冊6300円)を買う必要がある。 また既存のご飯と汁物付きの夕食宅配サービスは、希望者の健康状態に合わせた具材に配慮。(1)一般食(2)糖尿病食(3)減塩食(4)透析食−に分け、おかゆや肉無し、具材の刻みなど細かい注文の相談にも応じる。 市の高齢者夕食宅配サービスを受託していることもあり、自宅で倒れている独居世帯の高齢者を救うケースも多く、安否確認にもつながっている。倉持代表は「コンビニ弁当より薄味だが、単身の転勤者や介護疲れで骨休めしたい人にはお薦め」と話す。登録の申し込みは同社(0155・33・9582)へ。 http://www.tokachi.co.jp/news/201205/20120505-0012498.php より いいサービスですね。

発語失行と音韻性錯語の関係

発語失行と音韻性錯語の関係 発語失行 プロソディーの障害 : ゆっくり話す 音と音の間が引き伸ばされる 音韻の性質 : 歪み 運動面 : 意図的な運動は困難なことがある 無意識な動きは可能 その他 : 誤りの出現する構音点が同一 訓練効果 : 運動への効果は効果あり 音韻性錯語 プロソディーの障害 : 普通のスピードで話す 普通のスピードで話す 音韻の性質 : 音の長さなどは通常通り 通常歪みは認められない 運動面 : 運動に問題は認められない その他 : 誤りは不動的 訓練効果 : 運動へのアプローチは効果なし

ブローカ失語の特徴

ブローカ失語の特徴 ブローカ失語の特徴は以下を参照ください。 非流暢な発話 復唱は不良 聴覚的理解が発話と比べ良好 発話量が減少する 努力性な発話となる 単語~短文レベルの表出となる 重度の場合は常同言語となる 実質語が多くなり、単純化する 発語失行(失構音、アナルトリア)と伴うことが多い 系列語、歌唱は可能なことが多い 「わかりません」「そうだね」「ありがとう」など自動的発話は比較的スムーズ 錯語あり、音韻性錯語が主だが、意味性錯語もある 語頭音ヒントが有効なことが多い 表出のに気づく傾向があり、「違う」といって取り消すことがある 書字は口頭での表出と同レベルで障害されることが多い 助詞のストラテジーレベルでは理解しにくい 観念運動失行、口舌顔面失行を伴いやすい

喚語困難(かんごこんなん)

喚語困難(かんごこんなん) 何か言いたいときに、言うべき言葉が出てこないこと。 のどまで出かかっているのに・・・という状態と似ています。 言葉の出にくさは場面によって変わり、前の場面では言えた言葉が、その後、別の場面では言えないことがよくあるようです。 特に緊張をした場面では言葉が出にくいようです。

アクティブサイクル呼吸法(ACBT:active cycle breathing technique))

アクティブサイクル呼吸法(ACBT:active cycle breathing technique) アクティブサイクル呼吸法は、呼吸コントロール、深吸息運動、FETの手技を組み合わせて、その一連のサイクルを強く意識ししながら排痰を試みる方法 手順 ①リラックスしてゆっくりと落ち着いて呼吸する3~4回の呼吸コントロール ②胸郭を拡張を意識しながら吸気を強調する3~4回の深吸気運動 ③呼吸コントロール ④1~2回のFETと呼吸コントロール というサイクルが基本となる。

症候性てんかん 特発性てんかん

症候性てんかん 特発性てんかん てんかんの原因は人によって様々ですが、大きく分けると 症候性てんかん と 特発性てんかん に分けれます。 <症候性てんかん> 脳に何らかの障害や傷があることによって起こるてんかん 例)生まれたときの仮死状態や低酸素、脳炎、髄膜炎、脳出血、脳梗塞、脳外傷など <特発性てんかん> 様々な検査をしても異常が見つからない原因不明のてんかん http://www.jea-net.jp/tenkan/tenkantoha.html より参照

喀血と吐血の鑑別

喀血と吐血の鑑別 喀血・血痰とは 気管・気管支・肺から出血することです。 吐血とは 食道・胃・上部消化管から出血することです。 鑑別は以下を参照してください。 喀血 出血の仕方:咳とともにでる 色調:鮮紅色 内容物:泡沫や喀痰が混じる pH:弱アルカリ性 呼吸困難:あり 黒色便:なし 吐血 出血の仕方:悪心・嘔吐とともにでる 色調:黒褐色 内容物:食物残渣がでる pH:酸性 呼吸困難:なし 黒色便:あり

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