格助詞

格助詞

体言につき、文の中での意味関係(格)を表す。格助辞、格のくっつきとも言う。

〈〈が〉〉
最も基本的な格助詞で、動作や状態の主体、要求や願望の対象を示す。

〈〈の〉〉
連用修飾語の動作や状態の主体を表したり、属格(連体格)や連体詞となったりする。

〈〈を〉〉
動作の直接的な対象や知覚・思考活動の対象、移動時の経路を示す。移動の起点や経由点も示すが、この場合には到着点を想定していない場合となる。

〈〈に〉〉
名詞および名詞に準じる語、動詞の連用形または、連体形などに付く。物体の存在する場所や移動の目標点および到達点、相手に視点を置いたときの相手の動作、対象に対する指向性が感じられるときの動作および状態の対象、主体から相手に対し動作や関係が一方的に及ぶ時の相手、動作や作用の行われるときや終わるとき(ただし時を示す名詞が必要)、動詞の連用形の場合の目的、状態の主体(副助詞を後に伴う事が多い)と用法の広い格助詞。上代から用いられており、本来の用法は動作や作用が行われる、あるいは存在する、時間的および空間的な位置や範囲。

〈〈へ〉〉
用法が狭く、移動の目標や到達点を表す。「に」と区別が曖昧だが、それが物であるときは使いにくい。
と 共同の相手、作用の結果、引用、並立を示す。
から 動作の主体が経由点としての性格を持つ場合の主体や、物事の移動に視点を置いた場合の動作の起点である相手、移動の起点や経由点(到着点が想定されている場合のみ、「に」と共に使用される。)、因果関係を問題とした場合の原因、更には材料から完成品への変化の著しい時の材料・原料、状態が始まるときなど、経由および経過に関する意味を持つ。

〈〈より〉〉
比較の基準に用いるほか、起点を表す用法も備えるが現在後者は、主に文章語となり、「から」と意味の重なっている。

〈〈で〉〉
団体も含めた複数時の動作の主体や、動作の起こる場所、動作や作用の行われる時や場所、動作の手段や仲介物、由来、更には材料から完成品への変化の少ない時の材料・原料、動作や状態の継続する期間、継続していた動作の終わるとき、基準や境界と用法の広い助詞。

http://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%A9%E8%A9%9E
より参照


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