水飲みテスト(timed water swallow test)





水飲みテスト(timed water swallow test)


施行方法


2~3mlの水で様子を見てから30mlを飲んでもらう。

判定


5秒以内にむせずに飲めれば正常。それ以外は嚥下障害疑いか異常。動作全体を観察。

以下のような施行方法もあります。
常温の水30mlを注いだ薬杯を椅座位の状態にある患者の健手に手渡し,「この水をいつものように飲んで下さい」という。
水を飲み終わるまでの時間、プロフィール、エピソードを測定、観察する。

プロフィール


1.1回でむせることなく飲むことができる。
2.2回以上に分けるが、むせることなく飲むことができる。
3.1回で飲むことができるが、むせることがある。
4.2回以上に飲むにもかかわらず、むせることがある。
5.むせることがしばしばで,全量飲むことが困難である。

エピソード


すするような飲み方、含むような飲み方、口唇からの水の流出、むせながらも無理に動作を続けようとする傾向,注意深い飲み方など

プロフィール1で5秒以内:正常範囲
プロフィール1で5秒以上プロフィール2:疑い
プロフィール3-5:異常


窪田俊夫他 : 脳血管障害における麻痺性嚥下障害-スクリーニングテストとその臨床応用について.総合リハ,10(2):271-276,1982 より.