認知症:iPadで早期発見 島根大医学部教授ら、検査ソフト開発 来年度中の実用化目指す /島根
◇トレーニング機能追加も「楽しんで使って」
認知症の早期発見を目指し、米アップルのタブレット型多機能端末「iPad(アイパッド)」を活用する認知機能検査のソフトを山口修平・島根大医学部教授らのグループが開発した。従来のタッチパネル式の端末と比べると価格を10分の1程度に抑えることができ、持ち運びやすい点などが特徴。住民検診や保健師の戸別訪問などでの活用により患者の早期発見につながることが期待され、グループは来年度中の実用化を目指している。【細谷拓海】
認知症は初期段階では薬で改善することが可能で、進行後のことを患者本人が決めることもできるが、一度低下した認知機能は元に戻らない。ただ、現状では本人や家族が気づいて医療機関で受診した際には症状が進行しているケースが多く、早期発見が課題となっている。
ソフトの開発は総務省の戦略的情報通信研究開発推進制度を活用して今年度から開始。▽耳で聞いた言葉を正しく選べるか▽昔の出来事を覚えているか▽覚えたことを頭の中で整理して正しく伝えられるか--といった点を、問題10問で調べられるようにした。
これまで112人を対象とした検査の結果、8点以上は正常で点数が低くなるにつれて認知症の疑いが強くなることが確認された。
今後は高齢者がより扱いやすくするよう改善を進めるほか、認知機能を維持するためのトレーニング機能の開発も目指す。同大学医学部内科学講座の小野田慶一助教は「検診の中で楽しんで使ってもらうことで、早期発見に役立てられれば」と話した。
http://mainichi.jp/area/shimane/news/20120323ddlk32040583000c.html
より抜粋。
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