頭部挙上訓練(シャキア・エクササイズ Shaker exercise、 Head Raising exercise、 Head Lift exercise)
舌骨上筋群など喉頭挙上に関わる筋の筋力強化を行い、喉頭の前上方運動を改善して食道入口部の開大を図る。
食道入口部の食塊通過を促進し、咽頭残留(特に下咽頭残留)を少なくする効果がある。
食道入口部の食塊通過を促進し、咽頭残留(特に下咽頭残留)を少なくする効果がある。
主な対象者
喉頭の前方や上方への運動が低下しており、その結果、食道入口部(輪状咽頭筋部、咽頭食道接合部 PES、食道括約筋部 UES)の開大が減少している患者。
球麻痺。一般高齢者。
球麻痺。一般高齢者。
具体的方法
1)挙上位の保持(等尺性運動):仰臥位で肩を床につけたまま、頭だけをつま先が見えるまでできるだけ高く上げる。
「1 分間挙上位を保持した後、1 分間休む」。これを 3 回繰り返す。
「1 分間挙上位を保持した後、1 分間休む」。これを 3 回繰り返す。
2)反復挙上運動:同じく仰臥位で頭部の上げ下げ(up and down)を 30 回連続して繰り返す。
1)2)を 1 日 3 回、 6 週間続ける。
なお、喉頭挙上筋群を徒手的に鍛える方法が杉浦らによって報告されている。
これは、額に抵抗を加えつつ、頸部を前屈させる方法であり、PT、ST などが訓練として行う際に有用と思われる。
なお、喉頭挙上筋群を徒手的に鍛える方法が杉浦らによって報告されている。
これは、額に抵抗を加えつつ、頸部を前屈させる方法であり、PT、ST などが訓練として行う際に有用と思われる。