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脳動静脈奇形(AVM)とは

脳動静脈奇形(AVM)は一種の血管の奇形です。
身体の血管は普通動脈から毛細血管となり、そこで酸素や栄養を組織に与え、変わりに不要な老廃物を血液に取り込んで静脈となり、心臓へ戻ります。
AVMは動脈が異常な血管の塊を通って直接静脈と繋がっています。
AVMは普通無症状ですが、けいれんを起こして始めて分かる例があります。
またAVMは出血することがあり、脳内出血くも膜下出血の原因となります。
AVMの出血は若い人に多く、20-40歳台で発症しますから、若い人の脳出血とくに脳葉出血、くも膜下出血はAVMを疑います。
出血の頻度は年間2-3%程度と考えられていますが、一度出血したAVMは1年以内に再出血する率が6%と高くなります。

医療介護総合サイト・ウェブ・ドクターより抜粋。
くわしくは、↓
http://www.webdoctor.ne.jp/cgi-bin/WebObjects/101adef4170.woa/wa/read/102623dbcde/index.html%253Fpast=wdp.html

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