FIM 記憶の採点ポイント
概念
日常生活を行う上で必要になる内容を覚えていられるか、言語的、視覚的情報を記憶し、再生する能力を評価します。
課題の遂行能力だけでなく学習障害も含まれます。
FIMでいう記憶とは
過去の出来事(幼少期の記憶)などの長期記憶や記銘力テスト(数字の順唱)の結果ではありません。
急な予定の変更や直近の約束などは含まれません。
FIMの記憶の内容
1.普段の日課
- 訓練の場所・時間
- 食事の場所・時間
- 起床・就寝時間 など
2.よく会う人の認識
- 家族
- 担当の医師・療法士・看護師
- 同室患者 など
3.人からの依頼の実行
- 訓練終了後、療法士から検査室に行くように指示された
- 看護師から、直ちにレントゲン受付に行くように指示された
- 食事後に薬を手渡しされ、飲むように指示された
- 同室患者から看護師を読んでほしいと依頼された など
記憶の採点法
可能 → 7点 6点(メモリーノート、タイマーなど道具が必要)
不可能 → 5~1点:覚えていられない程度(3項目の割合)で採点
失語症の場合
※感覚失語のために命令が通らない場合、普段の日課とよく会う人の2項目で採点します。
FIM採点ポイントまとめはこちら↓
http://www.st-medica.com/2016/05/fim-saiten-matome.html
FIMの採点の基本概念はこちら↓
http://www.st-medica.com/2016/04/fim.html